THE FUTURE OF WHISKY

ウイスキーの現状と未来

今、なぜウイスキーなのか?

「投資」としての魅力が再認識

世界的なブームを迎えた「ウイスキー」は、その美味しさや楽しさの魅力が再認識されました。また、長期熟成ウイスキーや生産数の少ない銘柄などは、味の価値だけでなく、その稀少性から愛飲家やコレクターからの需要は高まる一方という状況です。

マッカランや、アードベッグなどのスコッチウイスキーの長期熟成銘柄、日本のイチローズモルトの非常に稀少な銘柄などは数億円の値が付く取引がされ、まさに「投資」としてのウイスキーの魅力も再認識されています。

マッカラン60年、1億2500万円で落札 ウイスキー史上最高額

売却金額は約26億円!1975年製の「アードベッグ カスク No.3」

和製ウイスキー最高額落札 埼玉産、香港で約1億円

需要高騰と生産量増加
新たにウイスキーを造る国も

熱狂的なウイスキー人気と投資を目的とした需要高騰などにより、どの産地でも需要に対するウイスキーの供給が追い付かない状況が続ています。

世界各国のウイスキー蒸溜所は、大規模な設備投資を行い生産量を急速に増やし、未曽有のウイスキー需要に対応するべく取り組んでいます。

アメリカと言えば「バーボンウイスキー」を思われるのが普通ですが、現在はアメリカ各地でも「モルトウイスキー」の製造も行われています。

また、数年前からウイスキーの「五大聖地」以外の国々でもウイスキーの生産が始まるようになりました。

台湾、インド、スウェーデン、イタリア、ドイツ、オーストラリアなどで高品質なウイスキーの製造が次々と進んでいます。

名門蒸留所の進化と、増加する新興蒸溜所

ご存じの通り、世界的なウイスキーブームは日本も全く同じ流れを辿っています。

山崎蒸溜所や余市蒸溜所などの名門ウイスキー蒸溜所は、需要に対する製造・供給が追い付かなくなり、数年前から「原酒不足」による商品の終売や休売が相次いで行われました。

名門蒸留所の世界における評価と知名度は非常に高く、稀少なウイスキーの取引額も想像を超える額となっています。各社ウイスキー製造設備を強化し、更なる売上拡大に向けて準備を進めています。

2016年頃からは、日本各地に新興蒸溜所が新たに稼働を始め、現在では60カ所を超えるウイスキー蒸溜所が誕生しています。

新興蒸溜所の中でも、ウイスキーの製造品質や地域の気候やテロワールにこだわり、名門蒸溜所とは異なるブランディングで既に成功している蒸溜所がいくつも現れています。

ウイスキービジネスの未来

需要に対してすぐに供給できないのがウイスキービジネスの難しいところです。

ウイスキーは、蒸溜してから最低3年以上は樽の中で熟成させる必要があります。この熟成を経てボトリングされ、「ウイスキー」として世の中に流通していきます。

今、世界中で高騰しているウイスキー需要に対する供給の準備が進められていますが、ウイスキーとして販売されるまでには3年以上かかります。

しかし、このウイスキーブームが3年後も続いているのでしょうか?

私達は逆に、このウイスキーブームを次のステージに進め、文化として根付かせていく事が必要だと考えています。

ウイスキーの価値、楽しみ方、素晴らしさ、将来性をより多くの方に知って頂く事によって、ウイスキーは次第に一般的な物となり、生活や人生に寄り添うものとなり、人生をより豊かにしてくれると信じています。

その為に、私達はウィスキービジネスを、広く、正しく拡大する取り組みを行っていきます。